情報が溢れ、フェイクニュースなども数多くみられる現代。例えば、「2025年」というキーワードについても、様々な分析と都市伝説な解釈まで驚くほどの情報が出回っています。
このような時代に、私たちがフェイク情報に振り回されることなく、必要なタイミングで必要な情報をしっかりキャッチするには、何を心がければよいか? その辺りについて少し考えてみたいと思います。
情報に振り回される前に、自分の感情に振り回されないこと。これも肝要です。ある程度、自分の感情と上手に付き合い、冷静さを維持することはよりよい人間関係を構築するためにも欠かすことができません。
そこでまずもって提案したいのが自分に対する「エゴ・マネジメント」の実践です。誰もが「エゴ」があるという前提に立った時に、それを野放しにすることなく、マネジメントすることです。
そんな「エゴ・マネジメント」について、田坂広志先生の著書『教養を磨く』(光文社新書)の〈「我欲を捨てよ」の危うさ〉で見事に解説されています。一部を引用させていただきます。
〈我々の心の中の「我欲」や「エゴ」は、それほど簡単に、捨てられるものではない。
なぜなら、どれほど、それを「捨て去った」と思っても、実は、ただそれを抑圧し、心の表面に出ないようにしているだけであり、そのため、「我欲」や「小さなエゴ」は、いずれ、心の奥深くで、密かに動き出すからである。〉
書籍では具体例を出しながら分かりやすく解説されています。
さらに〈では、どうすればよいのか。「我欲」や「小さなエゴ」というものが、捨てようとしても、一時、心の奥深くに隠れるだけであり、しばしば、巧妙な擬態を示し、我々を自己幻想に陥らせる厄介なものであるならば、どうすればよいのか。
実は、古来、様々な宗教的技法において、「エゴ」に処する方法は、ただ一つとされている。
ただ、静かに見つめること。
それが、唯一の方法である。
例えば、自分の心の中で、誰かに対する「嫉妬心」が動き出したとき、「ああ、自分の心の中で、あの人に対する嫉妬心が動いている」と、ただ静かに見つめることである。
すなわち、「こんな嫉妬心を持ってはならぬ」と否定するのでもなく、「この嫉妬心こそが自分のバネになる」と肯定するのでもなく、ただ静かに、「ああ、自分の心の中で、嫉妬心が動いている」と見つめることである。〉
この「エゴ・マネジメント」の実践こそ、自己の感情を平穏に誘導し、感情に振り回されない自分を確立する確かな一歩を刻むことになるでしょう。
さらにこの手法は、感情に振り回されない秘訣だけでなく、冒頭に記した情報に振り回されることなく、見極める眼を養うことにもなります。
否定も肯定もせず、ただ見つめる。これを繰り返すことで、不思議なことに、物事の本質が垣間見えてくるのです。
否定や肯定は、感情移入を伴うものです。そのためそれがストレスになることさえあるでしょう。また「ただ見つめる」を繰り返すことで、本質と遭遇するだけでなく、「素の自分」が表に顔を出すようになることも多々あります。
これは、ある意味、自分の心を「0(ゼロ)」に近い状態に整えることでもあります。この波及効果は計り知れません。また「エゴ・マネジメント」は人間力の根幹とも言えるものです。
来る日も来る日もこれを試してみてはいかがでしょう。
驚くほどの変化が確実に訪れるでしょう。
「マヤの暦」と人としての「生き方」「あり方」を共に学ぶことができれば、これほど有り難く、嬉しいことはありません。
越川 宗亮
マヤ暦で自分の役割使命を知ることができたから、「自己犠牲」ではなくなりました
マヤ暦の音と13日間の流れを意識すると、予想外のことが・・・
マヤ暦を学んでから自分が経験したことを、アドバイザーさんにも経験してもらいたい
最愛の人たちを見送ったことも受け入れられるようになったのはマヤ暦のおかげです
「自分の紋章がピンときません」からマヤ暦の生き方に変わるまで