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2012年10月13日(K138)シンクロ通信アーカイブより
まずは、原文のままお読みください。
 
今回の中国・莫言氏の受賞は、一昨年の劉暁波氏の受賞を思い出させてくれます。
〈山中伸弥さんのノーベル医学生理学賞に続いて、ストックホルムから東アジアに、朗報
が届いた。日本にも愛読者が多い中国の莫言さんに、ノーベル文学賞が贈られることにな
った

八人兄弟の末っ子だった莫言さんは、十二歳で学業をいったんやめて、働き始めた。土着
の匂いと、幻想が入り交じったその文学は中国の広大な大地と、悠久の時間の流れの中で
生まれた

歓声を上げているであろう中国の人々に、お祝いを申し上げるが、ちょっと気になること
がある。一昨年のノーベル平和賞は、中国の民主活動家・劉暁波さんに贈られた。中国在
住の中国人としては、初のノーベル賞受賞だった

しかし、中国の官製メディアは黙殺し、中国政府はノルウェーに対して、経済的な報復措
置までとった。中国の多くの市民たちは、いまだに平和賞受賞を知らないという

劉さんは、言論の自由、人権の尊重などを実現することを求め続けた。中国政府は劉さん
を獄中につないだまま、莫言さんの文学賞は歓迎するのだろうか。それは、右目さえふさ
げば、右側にある不都合な事実は見えない、と思うような愚かな行為だ

文学は、自由という土に咲く花だ。花を愛(め)でるには、土も愛さなくてはならない。
莫言さんへのノーベル文学賞は、中国政府にこう言っているのではないか。「両目を開け
なさい。自由の土を耕しなさい」》

(東京新聞 10月12日  “筆洗”  より)

諭し、心に訴えかけてくる文面です。「花を愛(め)でるには、土も愛さなくてはならな い」と...

今回、ノーベル文学賞受賞・莫言氏1955年2月17日生まれ  K155  青い鷲  黄色い種  音12です。才能豊かで、例えどん底の状態にあっても高次の意識をもつことで必ず浮 上します。

自分のやるべき事を絞り込むことで、さらに鋭い感性に研きがかかります。 今回の中国作家の受賞で、劉暁波氏に再び世界の意識と関心が集まりますように。

さてK138  白い鏡  青い猿  音8です。

「一番大事なものに、一番大事な命をかける」

相田みつをさんの言葉です。今の自分が一番大切なものはなんでしょう。 ここを明確にしたうえで、そこに命をかけるのです。本来の役割が見えてくるはずです。
 

<この10年を振り返ると>

この間、2017年7月にはノーベル平和賞受賞の劉暁波さんも他界されています。あの日から10年、中国はどう変わったのでしょうか?

あの頃より、いまの方が台湾や海外に対し、攻撃的になっている気がします。習近平体制がこんなにも長く続くとは・・・。

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