7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生いたしました。
気象庁によりますと、震源の深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード7.1と推定され、宇城市と氷川町で最大震度7、熊本市南区、八代市、宇土市、美里町、益城町などで震度6強の強い揺れを観測しました。あわせて有明海・八代海には津波注意報も発表され、多くの方々が大きな不安の中で一夜を過ごされることとなりました。
まずは、このたびの地震により被災された皆さま、そしてご家族やご友人が現地にお住まいの皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
突然の日常の崩壊は、実際に経験した方にしか分からないほど大きな衝撃をもたらします。住み慣れた家が被害を受け、水道や電気などの生活インフラが止まり、先の見えない時間を過ごさなければならない状況は、心身ともに大変な負担となります。
さらに、この時期は連日の猛暑が続いております。断水や停電の影響によって十分な暑さ対策ができない地域もあり、避難所や車中泊での生活を余儀なくされている方々のご苦労を思うと、胸が締めつけられる思いです。
振り返れば10年前の2016年4月、熊本は前震と本震という二度の震度7に見舞われました。長く続く余震、不安の中で過ごした避難生活、そして全国から寄せられた支援を受けながら、一歩一歩復興への道を歩まれた姿は、多くの人々の記憶に刻まれています。
熊本城の石垣が崩れ、多くの歴史的建造物が被害を受けた光景は、今でも忘れることができません。しかし、その後、多くの方々の努力によって復旧工事が進み、人々の笑顔も少しずつ戻り始めていました。 そのような中で、再び熊本の地が大きな揺れに襲われたことに、言葉では言い尽くせないほどの衝撃を受けています。
私自身、熊本には深いご縁をいただいております。今年に入ってからだけでも四度、熊本を訪問させていただき、多くの会員の皆さまとお会いしてまいりました。講演会や講座では、いつも温かく迎えてくださり、地域の皆さまが互いを思いやりながら活動されている姿に、何度も励まされてきました。 現在、熊本県には250名を超える会員の皆さまがいらっしゃいます。名簿を一人ひとり拝見しながら、「皆さんはご無事だろうか」「ご家族は大丈夫だろうか」と、そのお名前を見つめるたびに祈るような気持ちになりました。 幸いにも、ご連絡をいただいた方々からは、「大変な状況ではありますが、何とか無事です」という力強いお声も届いております。
その一方で、自宅に住み続けることが難しく、避難生活や車中泊を余儀なくされている方もおられます。それぞれ置かれている状況は異なりますが、皆さまが懸命に日々を乗り越えようとしておられる姿に、かえって私たちのほうが勇気をいただいております。
また、被災されながらも、自ら支援物資を集め、さらに被害の大きい地域へ届けておられる会員の方のお話も伺いました。自分自身も困難な状況にありながら、「もっと大変な人がいる」と行動されるその姿に、人間の持つ優しさと強さを改めて教えられました。 災害は、多くのものを奪います。しかし一方で、人と人との絆や助け合いの尊さを、私たちに改めて思い起こさせてくれる出来事でもあります。
誰かを思いやる心、励まし合う心、支え合う心は、どのような災害にも決して壊されることのない、人間にとって最も大切な財産ではないでしょうか。
当会といたしましても、現地の状況を見守りながら、私たちにできる支援を一つずつ進めてまいります。微力ではありますが、少しでも皆さまのお力になれるよう努めてまいります。
被災された皆さまが一日も早く安心して暮らせる日常を取り戻されますよう、そして地域の復旧・復興が着実に進みますよう、心よりお祈り申し上げます。
とりわけ、電気・水道・通信・交通など生活インフラが一刻も早く全面復旧し、すべての皆さまが安心して日常生活を送ることができますよう、心から祈念申し上げます。
越川 宗亮