2022/3/30
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2012年4月6日 (K208)シンクロ通信アーカイブより
まずは、原文のままお読みください。 
 
「星の王子さま」は、数々の名言を私たちに
届けてくれています。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」。王子さまに向かってキツネが別れ際に贈った「秘密」のプレゼントだ。

おなじみ、サン・テグジュペリの「星の王子さま」(内藤濯訳)である。砂漠に不時着した飛行士の「ぼく」は荒唐な話と思いながら、「水は、心にもいいものかもしれないな」という王子さまに促され、井戸探しに出かける。

やがて王子さまのつぶやきに、ぼくもうなずく。「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」目に見えない大切なものにエネルギーがある。大震災や原発事故を目の当たりにし、その脅威もかみしめた日本人だ。

関西電力の筆頭株主の大阪市が大阪府と協議し、節電の夏を控えた株主総会で、関電に脱原発を迫り、太陽光や風力など再生可能エネルギーによる発電所の大規模導入を提案するという。同じく株を持つ神戸、京都の両市にも賛同を呼びかける。個人株主にも同調する動きがある。

可決へのハードルが高いのは承知の上だろう。とはいえ、本紙が関西の主要企業にアンケートしたところ、将来的には原発への依存度を下げるべきだとの意見が目立った。原発の相次ぐ稼働停止で電力不足をいかに補うか。環境省は国立・国定公園内の地熱発電開発の規制緩和を決めた。

世界3位の地熱資源量を誇る火山国である。むろん、自然景観との調和をはかり、温泉への配慮も欠かせまい。かけがえのないエネルギーだ。見えないからこそ、目を凝らし、節電に努めてきた震災後である。省エネを進めつつ、再生可能エネルギーを育みたい〉

(毎日新聞   “余録”  4月1日〉

サン・テグジュペリ氏は1900年6月29日生まれ  K232  黄色い人  白い風  音11です。自らが感じ取っている、人としての  “道理”  や  “生き方”  を鋭い視点で説いています。

いつの時代も最も大切な本質は、目に見えない領域です。その部分を修正し、レベルアップしない限り、根本的解決はなし得ないのです。とくに目に見えない  “動機”  の部分を「利己」から「利他」へ、「目先」から「未来」へ。幾多の壁を越えながら、少しずつでも改善をはかりたいものです。

さてK208  黄色い星  黄色い戦士  音13です。

「精出せば  凍る間もなし  水車(みずぐるま)」

という江戸時代の句があります。寒い朝でも休みなく回る水車には氷が張らない。人も一生懸命仕事をしたり、何かに夢中になれば、マイナスのことを考えなくなる、といった意味合いです

没頭し、真剣に取り組めば、三次元を超越し、時空を超えた領域に入ります。ここで無限なる  “叡知”  と  “ヒラメキ”  が降り注がれるのです。その領域にたびたび立ち入りたいものです。

〈この10年を振り返ると〉

この時期は、「3・11」から1年1か月が経とうとする頃です。福島の原発事故で本格的に「エネルギーへの認識」が大きく変わってきた時期です。2011年12月に当時、大阪市長になったのは、それまで大阪府知事を務めていた橋下徹さんでした。エネルギー問題や大阪都構想へ本格的に動き始めていた時期です。

この後、都構想を問う住民投票が2度行われましたが、叶いませんでした。ただ大阪市長から大阪府知事に転じ、新型コロナウイルス感染拡大に真摯に向き合った印象もある吉村洋文府知事の人気は全国的となります。その影響もあり、2021年の衆院総選挙では吉村府知事が副代表を務める「日本維新の会」は議席を11から41へと増やし、大躍進を遂げています。

橋下徹さんは2015年いっぱいで政界を引退しています。

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