2022/6/22
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2012年6月20日(K23)シンクロ通信アーカイブより 
まずは、原文のままお読みください。

互いに「極め合う」関係です。 
〈平家には源氏、武田信玄には上杉謙信。大鵬に柏戸、長嶋茂雄には村山実。世にライバルは尽きない。注目されるのが一人では盛り上がらないのだ。両雄並び立ってこそ、面白い 

将棋界のスーパースター、羽生善治王位には、同年の森内俊之名人という宿敵が存在する。羽生王位を「柔」 とするなら、森内名人は典型的な「剛」だというのは加藤一二三(ひふみ)九段だ(「将棋名人血風録」角川 書店)

「柔」は発想が柔軟で正確無比、すきがない。目の覚めるような切れ味で相手を倒す。「剛」は鋼のように硬 く、優勢になるとだれもが思いつかないような手堅い手で勝ちきるという。棋風は人格とよくいわれる。棋士 は自分の個性を掘り下げるようにして、棋風を磨いていく 

二人が戦った第70期名人戦七番勝負が森内名人の4勝2敗で決着した。森内名人は2期連続通算7期目の獲得になる。最終局が印象的だった。森内名人は80手目で鋭い攻撃に出て、粘る羽生王位を押し切った 

森内名人ご本人から、「守りが強い」とか「鉄板流」とか言われることへの違和感を聞いたのは、4年前の名 人戦の折だった。「評していただくのはうれしい。でも、自分の本領はむしろ攻めにあると思っています」と 、いつもの穏やかな口調で話してくださった 

以来、森内さんの将棋を楽しむ時には、緊張しながら、攻撃が始まるのを期待するようになった。昨年10月 から11連敗して不調が伝えられたが、最強の相手を迎えて、実力が引き出されたのだろう。「名人400年 」の節目の年の勝負を振り返りながら、ともに41歳の両雄を抱く、我々将棋ファンの幸せを思う〉

(毎日新聞  “余録”  6月17日)

羽生善治王位1970年9月27日生まれ  K132  黄色い人  青い猿  音2。森内俊之名人 1970年10月10 日生まれ  K145 赤い蛇  黄色い種  音2です。 両雄の共通点は「音2」。「音2」のテーマは関係から学ぶことです。尊重し、認めることで多くの学びを得ることが出来ます。

そんな観点から羽生・森内は最高に磨き合えるライバルといえるでしょう。 コラムの最後にあるように、頂点を極める激戦を目の当たりに出来るのですから、私たちは幸せものです。 また、磨き合う関係も大切にしたいものです。

さてK23  青い夜   白い魔法使い   音10です。

「事の始めが肝心 欲心からか 道心からか よく探索せよ」

という表現があります。物事は、はじめの“動機”が大切であることを説いています。 自らの思いを形にしたい場合、現在の「テレパシーの時代」に最も大事なことは“動機”です。 この根幹部分に焦点を当て、物事を見つめてみましょう。 「欲心なりや」「道心なりや」と問い続けるのです。

<この10年を振り返って>

上記は10年前の2012年6月の出来事ですが、それから4年後の2016年秋に藤井聡太さんが中学生プロ棋士として登場。そこから将棋界の注目が、藤井五冠に一気に集まるようになりました。

この日のシンクロ通信にもあるように、どうか藤井五冠にも将棋界の歴史に残るライバルが登場しますように。それが棋界の発展にもつながるはずです。

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