2022/7/20
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2012年7月20日(K53)シンクロ通信アーカイブより
まずは、原文のままお読みください。

千二百万匹とは、東京都の人口と同じくらい膨大な数です。
《高度成長期、多摩川は「死の川」だった。生活排水が流入し堰(せき)には大量の泡が浮かぶ。油混じりの泡は風に乗って、鉄橋を通る電車の窓にべったり張りついた 

「釣ったアユを食べると、せっけんとシャンプーの香りがした」。多摩川が遊び場だった川崎河川漁業協同組合総代の山崎充哲(みつあき)さんは当時を振り返る 

下水道のほぼ100%普及と下水処理施設の整備によって、十数年前から死の川は格段にきれいになっ た。再生の象徴が稚アユの遡上(そじょう)だ。今年は近年で最高の約千二百万匹と推測されている 

江戸時代、多摩川のアユは将軍への献上品だった。山崎さんは投網で捕った天然アユを一夜干しにして 販売を始めた。水温が高くて傷みやすいので一手間をかける。これが評判を呼んだ 

卸先の川崎市生田のそば店「笙(しょう)」で天ぷらをいただいた。芳醇(ほうじゅん)な香りがする 。干すことで味が深まったようだ。東京・日本橋の三越にも置かれ、お中元の時季にまとめ買いする人も多い 

稚アユが多すぎてエサの苔(こけ)が足りないのか、今年のアユは小ぶりだ。増えすぎて生態系のバラ ンスが崩れることも気がかりだという 

アロワナやピラニア...。捨てられた外来種が在来種を駆逐する「タマゾン川」でもある。飼えなくなっ た魚を引き取る「おさかなポスト」も創設した山崎さんは、よみがえったふるさとの川を今日も見つめ ている》

(東京新聞 7月19日“筆洗”より)

山崎充哲さん1959年1月23日生まれ  K30  白い犬  青い手  音4です。自分の体験を土台とした懐かしさに共鳴するキンナンバーです。 

幼い頃から関わってきた「多摩川」に対する思いは人一倍強いのでしょう。それにしても「おさかなポ スト」創設とは感動します。 

川の生態系を見守る管理人がいるからこそ、水辺の自然や環境は守られるものです。 陰ながら、真摯な姿勢で自然を守り続ける人々に心から感謝を捧げます。ありがとうございます。

7月20日から8月1日まで「赤い空歩く人」の13日間です。「人々の成長を助ける」「天と地の柱」「志」などを意識して過ごしましょう。

さてK53  赤い空歩く人  赤い空歩く人  音1です。

「『一歩ずつたゆみなく歩む』ということが、夢の実現に至る唯ひとつの確実な方法なのです」

K53の稲盛和夫さんの言葉です。 日々、“一歩ずつ前進”を実感しているでしょうか。積み上げるためには、ひたすら「初志貫徹」の精神 が大切です。そのためには“初志”を片時も忘れず、取り組むしかありません。

<この10年を振り返って>

10年ほど前から多摩川はかなり元の姿に戻り始めていたようです。外来種などの問題も既にこの頃から・・・。

いまでは島の人口より「いのしし」の数が多いのではないかという所もあります。河川を清流に戻しながら、自然界の生態も元の状態に戻すよう、本格的に取り組み時を迎えています。

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